このノウハウで解決する課題
「ChatGPT の Custom Instructions と Projects、どちらを使えばいいかわからない」「両方設定したら干渉して逆に挙動がおかしくなる」「業務ごとに指示を切り替えたいが手間」。
結論
全体共通の指示は Custom Instructions、業務固有の指示は Projects に分離する。両者は 積み上がる(Custom + Project の両方が効く)ので、Project 側で全体を上書きしたい場合は明示的に書く。
必要な準備
- ツール: ChatGPT Plus / Team / Enterprise(Projects は Plus 以上)
- 想定環境: ブラウザ
- 前提知識: ChatGPT の基本操作
手順
1. Custom Instructions に書くべきもの
設定 → Personalization → Custom Instructions:
(例:バックオフィス業務で使う場合。自身の役割・専門領域に書き換えてください)
[About You]
- 役割: バックオフィス担当者(経理)
- 専門: 中小企業の月次・税務
- 言語: 日本語
[How ChatGPT should respond]
- ですます調
- 数値は半角・3桁カンマ
- 専門用語は初出時に簡単な説明を併記
- 推測ではなく根拠ベースで回答(不明は「不明」と明記)
ここに 業務テンプレや特定顧客の情報を入れない。全会話に出てしまうため。
2. Projects に書くべきもの
「Projects」→ 新規作成 → プロジェクト名・説明・カスタム指示・添付ファイルを設定:
(例:顧客向け月次報告業務の場合。自組織の業務に合わせて書き換えてください)
[プロジェクト名]
顧客報告 - ABC株式会社
[Project Custom Instructions]
あなたは ABC 株式会社の月次報告を担当する業務担当者。
[出力構成]
1. 当月サマリ(200字)
2. KPI 表(売上 / 粗利 / 訪問数)
3. ハイライト 3 点
4. 来月の論点 2 点
[文体]
ABC社は数値重視。コメントは最小限・断定口調。
[添付ファイル]
- 過去6ヶ月の月次報告書(PDF)
- ABC社プロファイル(業種・拠点)
ここには 顧客・案件固有情報・テンプレ・参照資料 を入れる。
3. 干渉しないコツ
- Custom Instructions と Project Custom Instructions が 両方適用 される
- 矛盾する指示を書くと挙動が不安定 → Project 側で上書きする場合は 「カスタム指示の代わりに以下に従う」と明記
- Custom Instructions は シンプルに保つ(10 行以内推奨)
4. Project の整理
- 業務カテゴリで分ける(顧客別 / 業務種別 / プロジェクト別)
- 古い Project は archive(左ペインから削除可能)
- 月初に Project 一覧を見直し、使っていないものを整理
効果と限界
効果: 業務切替えで毎回プロンプトを書く手間がなくなる。Project に過去資料を入れておけば、文脈を再説明する必要がない。 限界:
- Project の 添付ファイルは ChatGPT 内に保管 される。機密情報を入れる場合は Team / Enterprise プラン推奨(データ保持ゼロ可能)
- Custom Instructions は すべての会話に効く ため、複数役割を兼ねる場合は注意(業務切替え時に Custom を変えるのは面倒)
- Project の数が増えすぎると探しにくい → 命名規則を最初に決める
応用・派生
- チームで Project を共有:Team プランなら同一 Project を複数人で共有 → 統一品質
- Project ごとに別モデル指定:GPT-4o(高速)と o1(深い推論)を業務に応じて使い分け