このノウハウで解決する課題
「Claude Code に長時間タスクを任せると、途中でセッションが切れる・別の窓に切り替えると文脈が飛ぶ・レビューと実装を行ったり来たりするだけで時間が溶ける」。2026年3〜4月の Claude Code 利用で頻発していたこれらの摩擦は、4月の大型更新で解消の道筋が示されました。
全体のイメージ
- デスクトップ版 Claude Code の 新サイドバー で、複数セッションを 1 つの作業画面にまとめる
- メインエージェント(方針決め・統合)と サブエージェント(実装・テスト・レビュー)に役割分担
- 各エージェントの 完了条件(テスト緑 / lint クリア / 差分が要件を満たす)を明記してから走らせる
必要な準備
- Claude Code(デスクトップ版、2026年4月以降のビルド)
- 対象リポジトリのローカル clone とテスト実行環境
- 任意:OpenTelemetry コレクタ(実行ログを収集したい場合)
手順
1. メインエージェントを立てて方針合意する
メインエージェントには「対象範囲」「成功条件」「禁止事項」を文章で渡す。例:
- 対象:
app/Services/Billing/配下の TypeScript ファイル群 - 成功条件: 既存テストが緑、新規テストが追加され、ESLint がクリア
- 禁止: 公開 API の破壊的変更
2. サブエージェントを並列で起動する
新サイドバーから「セッション追加」で別エージェントを立てる。例:
- サブ A: 既存コードを Skill ツール経由 で
/security-reviewに通す - サブ B: テストを追加(成功条件は「diff 行ごとに 1 件以上のテスト」)
- サブ C: パフォーマンス計測を実装(前後比較ログを残す)
3. メインエージェントへ統合させる
各サブエージェントの結果(PR ドラフト・テスト結果・レビューコメント)をメインに集約。/resume に PR URL を貼ると、その PR を作ったセッションを瞬時に呼び戻せる。
もう少し詳しく(技術編)
- 環境変数
ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIERでdefault / flex / priorityを選択できるため、サブエージェントは flex(コスト優先)、メインは priority(応答時間優先)と分けるのが現実的 - プロンプトキャッシュは 1 時間または 5 分強制の二択。長時間並列なら 1 時間、短い往復なら 5 分強制
- Skill ツールから
/init/review/security-reviewなどの組み込みスラッシュコマンドが直接呼べるため、毎回プロンプト全文を書かなくてよい
実装に不明点がある場合は、お気軽にご相談ください。→ /contact
効果と限界
効果: 1 タスクあたり 2〜3 時間の往復が、設計を固めれば 60〜90 分のセッションに圧縮できる事例が公開事例で報告されています(前提:成功条件が明確で、対象が限定された改修のとき)。
限界: 設計が曖昧な探索系タスクには向きません。エージェントが互いに干渉して同じファイルを書き換えると、マージ衝突の人間対応が増えます。1 ファイルにつき 1 エージェント を原則にしてください。
応用・派生
- 月次バッチ(経理・請求 等)の改修と、出力差分テストを別エージェントで並列に流す
- 文書テンプレートの条項一括更新で、条項ごとに別エージェントを割り当てる
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