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5大出版社がMetaのLlamaをめぐり著作権訴訟——ザッカーバーグCEOが「個人的に承認」と主張

エルゼビア・センゲージ・アシェット・マクミラン・マグロウヒルの5大出版社とベストセラー作家のスコット・トゥローが2026年5月5日、保護された書籍・学術論文で不正に訓練されたとして連邦裁判所に提訴した。CEOが「個人的に承認した」と主張。

format_list_bulleted発表内容

  • 5大出版社(エルゼビア・センゲージ・アシェット・マクミラン・マグロウヒル)と作家スコット・トゥローがニューヨーク連邦裁判所に提訴
  • 訴状はが海賊版サイトから数百万冊の書籍・学術論文を無許可でダウンロードして訓練に使用したと主張
  • ザッカーバーグCEOがライセンス交渉を打ち切った後、侵害行為を「個人的に承認・奨励した」と訴状が主張
  • はフェアユースでAIの訓練は認められると主張し「積極的に戦う」と表明
  • はすでにNK・ジェミシンらとの類似クラスアクションで15億ドルの和解に合意済み

ファクトシート

発表時期 2026-05-05
関連企業
種別 訴訟・法的動向

概要

エルゼビア・センゲージ・アシェット・マクミラン・マグロウヒルの5大出版社とベストセラー作家スコット・トゥローは2026年5月5日、ニューヨーク連邦裁判所にを提訴した。Metaの保護された書籍・学術論文を無許可で訓練に使用したと主張。訴状ではザッカーバーグCEOがライセンス交渉を打ち切った後、侵害行為を「個人的に承認した」と具体的に記述されている。

※本記事は公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報は出典欄をご参照ください。

事実のポイント

  • 提訴日と法廷: 2026年5月5日、ニューヨーク連邦裁判所
  • 原告: エルゼビア(学術出版)・センゲージ・アシェット・マクミラン・マグロウヒルの5大出版社、および作家スコット・トゥロー(「想定の悪意」等の著者)
  • 訴状の主な主張:
    • MetaがLibGenなど海賊版サイトから「ほぼインターネット全体に相当する」無許可スクレイプを含む数百万冊の書籍・学術論文を不正ダウンロード
    • 著作権者の表示データを除去
    • ザッカーバーグCEOが著作権者とのライセンス交渉を打ち切った後、この行為を「個人的に承認・積極的に奨励した」
  • Metaの反論: 「フェアユース」(米著作権法の例外規定)として著作権法上許容される、「積極的に戦う」と表明
  • の前例: 同様のクラスアクションで15億ドルの和解に合意。金銭的な参照点を提供

用語・背景の補足

「フェアユース(Fair Use)」は米国著作権法107条に基づく例外規定。著作物の変形的利用・教育・コメンタリー・ニュース報道等は著作権者の許可なく利用できる場合がある。AIの訓練データとしての著作物利用がフェアユースに当たるかどうかは、裁判所によって判断が分かれており、確立した判例はまだない。

「LibGen(Library Genesis)」は数百万冊の書籍・学術論文を無料で提供する海賊版サイト。や出版社の正規ルートを経ずにアクセスできる。訴状はMetaがこのサイトを含む海賊版リソースを使用したと主張している。

解説

AI企業と著作権者の対立は・Anthropic・・Metaなど大半の主要企業に及んでいる。今回の訴状でとりわけ注目されるのは「ザッカーバーグCEOが個人的に承認した」という具体的な主張だ。企業責任だけでなく経営者個人への責任追及という観点で、訴訟戦略として新しいアプローチを示している。

Metaがオープンソース戦略(Llamaシリーズの無料公開)を採用していることは、著作権問題の影響を広げる可能性がある。商業ライセンスで提供するクローズドモデルとは異なり、Llamaが「誰でも自由に使える」という形で広まることで、訓練データの無許可利用の影響範囲が大きくなるとも主張できる。

Anthropicの15億ドル和解は、今後の類似訴訟の「相場観」を形成する先例として機能している。

注意点

  • 訴訟は提訴されたばかりであり、裁判の最終判断ではない
  • フェアユースの判断は米国の裁判所によって事案ごとに異なり、確立した判例がない分野
  • EU・日本など他の法域では著作権の例外規定の内容が異なる

編集部見解

(追記予定)

info 公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報・追加情報は出典欄をご参照ください。

出典

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