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Microsoft、Semantic KernelとAutoGenを統合した「Agent Framework 1.0」を正式公開
MicrosoftがSemantic KernelとAutoGenを統合したエンタープライズ向けAIエージェント開発フレームワーク「Microsoft Agent Framework 1.0」をGA(一般提供)開始。.NET・Python両対応で、既存ユーザー向けの移行ガイドも提供。
概要
Microsoftは2026年4月6日、エンタープライズ向けAIエージェント開発フレームワーク「Microsoft Agent Framework 1.0」を.NET・Python両対応で正式公開(GA)した。同社が別々に提供していた「Semantic Kernel」(エンタープライズ向けAI統合ライブラリ)と「AutoGen」(マルチエージェントオーケストレーションフレームワーク)を統合した新世代フレームワークで、企業向けAIエージェントシステムの開発基盤として位置づけられる。
事実のポイント
- Semantic Kernel(エンタープライズ機能・プラグイン・メモリ管理)とAutoGen(マルチエージェント連携・会話パターン)を1つのSDKに統合
- .NET(C#)とPythonの両言語に対応。Javaサポートも計画中
- 既存のSemantic Kernel・AutoGenユーザー向けに段階的移行ガイドとコード変換ツールを提供
- Google ADK(Agent Development Kit)・AWS Bedrock AgentCoreに対抗するMicrosoftのエンタープライズエージェント基盤の正式版
- MicrosoftのAzure AI ServicesおよびAzure OpenAI Serviceとネイティブ統合
- エージェントの状態管理・メモリ永続化・人間介入フロー(Human-in-the-Loop)を標準機能として提供
用語・背景の補足
Semantic Kernel: Microsoftが2023年に公開したオープンソースのAI統合ライブラリ。プラグインアーキテクチャ・プランニング・メモリ管理など、エンタープライズでのAI組み込みに必要な機能を提供。すでに多くの大企業が採用していた。
AutoGen: Microsoftリサーチが開発したマルチエージェントフレームワーク。複数のAIエージェントが対話・協調して複雑なタスクを解決する設計パターンを提供。研究分野での人気が高かった。
エージェントフレームワーク三強: Microsoft Agent Framework 1.0 / Google ADK / AWS Bedrock AgentCore の3つが、エンタープライズAIエージェント開発基盤の主要選択肢として競合する状況となっている。
注意点
- バージョン1.0はGAだが、APIは今後変更される可能性がある
- AutoGenとSemantic Kernelの既存コードは完全互換ではなく、移行作業が必要
- フレームワーク自体はAI/MLエンジニア向けであり、ビジネスユーザーが直接使うツールではない
編集部見解
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