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中国、「人間型対話 AI」の暫定規則草案を公表——未成年へのバーチャル親密 AI 禁止・ディープフェイク同意義務化
中国のサイバースペース管理局(CAC)が「人間型対話 AI サービスの暫定管理規則」草案を公表。18 歳未満へのバーチャル親密関係 AI の禁止、ディープフェイク使用への本人同意義務、AI キャラクターへの「digital human(数字人物)」ラベル必須化などを規定。
概要
※本記事は公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報は出典欄をご参照ください。
中国のサイバースペース管理局(CAC)は、「互動型人工智能服務管理暂行規定(人間型対話 AI サービスの暫定管理規則)」草案を公表し、パブリックコメントを受け付けた(締切:2026 年 5 月 6 日)。キャラクター型 AI・バーチャルコンパニオン・デジタルヒューマンなどの「人間らしい対話 AI」を対象に、18 歳未満向けのバーチャル親密関係 AI の提供禁止、ディープフェイク技術使用への本人同意義務化、AI キャラクターへのラベル表示必須化などを規定する。
事実のポイント
- 中国 CAC が「人間型対話 AI の暫定規則草案」を公表(2026 年 4 月、パブコメ締切 5 月 6 日)
- 主な規制内容:
- 未成年保護: 18 歳未満のユーザーへの「バーチャル親密関係(virtual intimate relationship)」AI の提供禁止
- ディープフェイク同意: 特定個人の顔・声などを使ったディープフェイク AI には本人同意の取得を義務化
- ラベル表示: AI キャラクターには「数字人物(digital human)」と明示するラベル表示を必須化
- 3 時間以内削除: プラットフォームはディープフェイクを含む違法 AI コンテンツを通報後 3 時間以内に削除
- セーフハーバー喪失: 削除義務を怠ったプラットフォームはセーフハーバー(免責)を失う
- 対象サービス: Character.AI 類似のキャラクター AI、バーチャルインフルエンサー、デジタルヒューマン接客、AI 音声・映像合成サービスなど
- 中国 CAC はこれまでに生成 AI 規制(2023 年)、ディープシンセシス規制(2022 年)、アルゴリズム推薦規制(2022 年)を次々と整備しており、今回の草案もその延長線上
用語・背景の補足
バーチャルコンパニオン AI: Character.AI・Replika・Talkie などのキャラクター AI チャットサービス。ユーザーと感情的な会話を行う「疑似的な人間関係」を形成するとして、青少年への影響を懸念する声が各国で高まっている。Character.AI は 2025 年に米国で未成年ユーザーとの会話に関連した訴訟を抱えている。
数字人物(Digital Human): 中国でのデジタルヒューマン・バーチャルインフルエンサーを指す規制用語。AI が生成・操作する「人間らしい存在」を消費者が本物の人間と誤認しないよう、ラベル表示を求める。
CAC の AI 規制体系: 中国は中央集権的な規制体制を持ち、CAC が AI コンテンツ・インターネットサービスの規制を担う。2022〜2026 年にかけてアルゴリズム推薦・ディープシンセシス・生成 AI・対話 AI を段階的に規制している。
注意点
- 草案段階であり、最終規則の内容は変更される可能性がある
- 日本・欧米を拠点とするサービスへの直接の適用範囲は現時点で不明(中国国内でサービスを提供する場合に適用)
- 「バーチャル親密関係」の定義が曖昧で、適用範囲が実際の運用で広がる可能性
編集部見解
(追記予定)
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