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Alibaba、Qwen 3.7 Maxフラッグシップモデルを公開——エージェント系コーディングでトップクラス性能
AlibabaがAlibaba Cloud Summitでフラッグシップモデル「Qwen 3.7 Max」を発表。100万トークンの拡張文脈と拡張思考モードを備え、SWE-Pro 60.6・Terminal-Bench 2.0 69.7・GPQA Diamond 92.4を記録。エージェント系コーディングベンチマークでDeepSeek V4 ProやClaude Opus 4.6を上回るとしている。
概要
※本記事は公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報は出典欄をご参照ください。
Alibabaは2026年5月19〜20日に開催したAlibaba Cloud Summit 2026において、フラッグシップ大規模言語モデル「Qwen 3.7 Max」を発表した。100万トークンの拡張コンテキストウィンドウと、複数の思考ステップを連鎖させる「拡張思考(Extended Thinking)」モードを搭載。エージェント型コーディングベンチマーク「SWE-Pro」で60.6点・「Terminal-Bench 2.0」で69.7点・科学推論ベンチマーク「GPQA Diamond」で92.4点を記録し、DeepSeek V4 ProおよびClaude Opus 4.6を上回るとしている。従来のQwen 3.6+と異なり、API専用の非公開モデルとして提供する。
事実のポイント
- コンテキストウィンドウ: 最大100万トークン(Qwen 3.6+の約2倍)
- 拡張思考モード: 複数ステップの推論を内部で展開してから回答を生成するCoT(Chain of Thought)強化型の推論モード
- ベンチマーク(発表値):
- SWE-Pro(エージェント型コーディング): 60.6
- Terminal-Bench 2.0(ターミナル操作型タスク): 69.7
- GPQA Diamond(大学院レベル科学推論): 92.4
- 提供形態: オープンソース公開はなし。DashScope(Alibaba Cloud AI APIサービス)経由でAPIとして提供
- 前モデルとの違い: Qwen 3.6+はオープンソース・エンタープライズ向けエージェント機能が主軸だったが、Qwen 3.7 Maxはフロンティアモデルとしての性能向上を最優先としクローズド提供
- マルチモーダル: テキスト・コード・構造化データの処理に対応。画像処理については現在のQwen-VLシリーズが担当
用語・背景の補足
Qwen(通義千問): AlibabaのAI研究部門が開発する大規模言語モデルのシリーズ。2023年から段階的に公開され、2024〜2025年には世界トップクラスのオープンソースモデルとして認知された。中国語と英語の両言語に強みを持つ。
SWE-Pro: ソフトウェアエンジニアリングのエージェント的な能力(実際のコードリポジトリのバグ修正やタスク遂行)を評価するベンチマーク。SWE-Benchの上位互換として設計されており、より複雑なマルチステップ問題を含む。
GPQA Diamond: 大学院レベルの物理・化学・生物学の難問を解く能力を測るベンチマーク。人間の専門家でも40〜70%程度の正解率に留まるとされる高難度評価指標。
注意点
- ベンチマークスコアはAlibaba自社発表であり、第三者による独立した再現検証が完了しているわけではない
- 「DeepSeek V4 Pro・Claude Opus 4.6を上回る」という比較は特定のベンチマーク(SWE-Pro、Terminal-Bench 2.0)においてのものであり、すべての能力において優れているという意味ではない
- API専用提供のため、ローカルデプロイや独自ファインチューニングはできない(研究用途のオープンソースモデルが必要な場合はQwen 3.6+などが引き続き選択肢)
- 中国企業モデルのため、利用規約・データ処理ポリシー・輸出規制については利用前に確認が必要
編集部見解
(追記予定)
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