articleニュース
ニューヨーク州、RAISE 法を修正――AI 規制を「安全評価義務」から「透明性報告」枠組みへ転換
ニューヨーク州のホウクル知事が 2026 年 3 月 27 日に RAISE 法(フロンティア AI の安全規制法)の改正版に署名。当初の義務的な安全評価・差し止め権限から、透明性報告とリスク開示を求める枠組みに軸足を移した。コロラド AI 法の廃止に続く州 AI 規制の修正事例として注目される。
概要
※本記事は公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報は出典欄をご参照ください。
ニューヨーク州のホウクル(Hochul)知事は 2026 年 3 月 27 日、州議会が可決した RAISE 法(Responsible AI Safety and Evaluation Act)の改正版に署名した。2025 年の原案は大規模フロンティア AI モデルの開発者に対し、義務的な安全評価の実施・州当局による差し止め権限などを規定していた。改正版では強制的な事前規制から後退し、開発者によるリスク評価と透明性報告書の定期公開を義務づける「報告先行型」の枠組みに変更された。
事実のポイント
- 法律名: RAISE Act(Responsible AI Safety and Evaluation Act)改正版
- 署名日: 2026 年 3 月 27 日(ホウクル知事)
- 当初の原案から変わった主な点:
- 義務的な第三者安全評価 → 開発者自身によるリスク評価+公開報告
- 州当局による強制差し止め権限 → 削除
- 残存義務: フロンティア AI 開発者(学習コスト 1 億ドル超等の基準)の透明性報告・リスク開示
- コロラド AI 法の廃止(5 月)・カリフォルニア SB 1047 の知事拒否(2024 年)と並ぶ、州 AI 規制の後退傾向の一例
用語・背景の補足
フロンティア AI モデル: 学習に要した計算コストや能力が一定の閾値を超える最先端 AI モデル。GPT-5・Gemini Ultra・Claude Opus 4 系などが対象となりうる規模。
RAISE Act: 2025 年に初版が提案されたニューヨーク州の AI 安全規制法。EU AI Act の高リスク AI 規制に近い概念で、フロンティア AI の安全評価・記録保持・インシデント報告などを義務付ける内容だった。
注意点
- 改正版の具体的な要件(報告義務の対象・内容・頻度)は施行規則の策定を待つ必要がある
- 連邦政府による州 AI 法への介入(コロラドへの DOJ/xAI 訴訟)が各州の立法判断に影響している
- 透明性報告の枠組みに変化したとはいえ、大規模 AI 開発者には一定の対応コストが発生する
編集部見解
(追記予定)
info 公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報・追加情報は出典欄をご参照ください。