ServiceNow と NVIDIA、企業向け自律デスクトップエージェント「Project Arc」を発表
概要
ServiceNow と NVIDIA は2026年5月5日の ServiceNow Knowledge 2026 カンファレンスにおいて、企業向け自律デスクトップエージェント「Project Arc」を共同発表した。NVIDIA の OpenShell サンドボックスランタイム上で動作するエージェントで、事前に定義されたワークフローを必要とせず、コード生成・実行・エラー適応のサイクルで業務タスクを自律的に処理する。同時に、AI エージェントのガバナンス管理基盤「ServiceNow AI Control Tower」も発表された。
※本記事は公開情報をもとに編集部が再構成したサマリです。一次情報は出典欄をご参照ください。
事実のポイント
Project Arc の特徴
- 動作基盤: NVIDIA OpenShell サンドボックスランタイム
- 事前定義不要: 決まった手順(ワークフロー)を事前に組まなくても、目標を渡せばエージェントが自律的にタスクを実行
- コード生成・実行・エラー適応: タスク実行に必要なコードをその場で生成し、実行 → エラーが出れば自律的に修正して再実行するループ
- ServiceNow Action Fabric 連携: ServiceNow の既存システム・API との統合をサポート
ServiceNow AI Control Tower
- AI エージェントのガバナンス管理基盤
- ポリシー設定: エージェントの権限・利用範囲を定義
- 監視(Monitoring): エージェントの動作ログ・異常検知
- ロギング: 監査対応のための実行記録
用語・背景の補足
自律デスクトップエージェントとは、コンピューター画面上の操作(クリック・入力・ファイル操作・アプリ間連携など)を人間に代わって自律的に実行できる AI システム。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と異なり、定型化されていないタスクや例外処理に対しても文脈を理解して対応できる点が特徴とされる。
OpenShell(NVIDIA)は NVIDIA が提供する AI エージェント向けの安全な実行環境(サンドボックス)。エージェントがシステムを操作する際のリスクを隔離・制御するインフラ層として機能する。
ServiceNowは企業の IT サービス管理(ITSM)・ワークフロー自動化を中心とする大手クラウドプラットフォーム。AI Control Tower はその上に AI エージェントのガバナンスレイヤーを追加するものと位置づけられる。
注意点
- Project Arc は発表段階(2026年5月時点)であり、一般提供の時期・条件は未確定
- 「事前定義不要」はあくまでワークフロー設計の省力化であり、AIエージェントへの適切な権限設計・監視(AI Control Tower の役割)は引き続き必要
- 自律エージェントが企業システムにアクセスする際のセキュリティ・コンプライアンス体制の整備が前提
出典
- NVIDIA Blog: ServiceNow and NVIDIA Autonomous AI Agents for Enterprises
- ServiceNow Newsroom: ServiceNow Knowledge 2026 発表
- Fortune: ServiceNow Knowledge 2026 レポート
編集部見解
(追記予定)