Azure AI Foundry で「業務 × データ分類 × モデル」のルーティング表を設計する

Azure AI Foundry で Claude Opus / GPT / Llama / 自社モデルが併存する時代に、「業務カテゴリ × データ分類 × 推奨モデル」のルーティング表を作って Foundry / Copilot Studio の利用ガイドラインに落とし込む手順。多ベンダー戦略の組織で必須の整理。

このノウハウで解決する課題

Foundry で / -5 / / 自社が選べるようになると、現場は「どれを使えばいいか分からない」状態になる。モデル単位の選定は粒度が細かすぎて運用に耐えない。

全体のイメージ

  1. 自組織の業務を 8〜12 程度のカテゴリに整理(月次集計 / 顧客対応 Q&A / 文書レビュー 等)
  2. データ分類を 3〜4 段階に整理(Public / Internal / Confidential / Restricted)
  3. 「業務 × データ分類」のマス目に、推奨モデル / 利用可否 / 推奨 を埋める
  4. Foundry / Studio / Copilot の利用ガイドラインに反映
Q2: 戦略投資 Q1: 即着手 Q3: 後回し Q4: 委任・ 緊急度(高 →) 重要度(高 ↑) A B C D
業務カテゴリ × データ分類でモデルルーティングを決めるマトリクス

必要な準備

  • ツール: (または Microsoft 365 Copilot 管理画面)
  • 想定環境: 既存の規程
  • 前提知識: 自所の業務カテゴリと取り扱い情報の機密性区分

手順

1. 業務カテゴリの洗い出し

例(専門サービス会社):

  • A. 月次レビュー
  • B. 顧客向けレポート作成
  • C. 顧客 Q&A 一次対応
  • D. 重要案件関連書類整理
  • E. 採用・社内文書作成
  • F. 業界動向リサーチ

2. データ分類の定義

分類 定義
Public 公開情報 法令・公式ガイダンス
Internal 社内のみ 業務マニュアル・社内議事録
Confidential クライアント個別情報 クライアント財務データ・実名
Restricted 高機密 重要案件・M&A 関連

3. ルーティング表の作成

業務 \ データ Public Internal Confidential Restricted
A. 月次決算レビュー M365 Copilot M365 Copilot Foundry/GPT-5 (専用テナント) 利用禁止(手作業)
B. レポート作成 M365 Copilot M365 Copilot Foundry/ Opus (専用テナント) 担当者直接記述
C. Q&A 一次対応 Copilot Studio Copilot Studio Copilot Studio (FAQ限定) エスカレーション
D. 重要案件整理 M365 Copilot Foundry/Claude Opus Foundry/Claude Opus (隔離) 利用禁止
E. 採用・社内文書 M365 Copilot M365 Copilot
F. 業界リサーチ M365 Copilot/Web M365 Copilot

4. Foundry / Copilot Studio に反映

Foundry の Project 単位でアクセスポリシーを設定し、データ分類ごとに どのモデル / リージョン / ログ保持 を許可するかを構成。Copilot Studio のは「Confidential 以下のみ」「Restricted は禁止」で分離。

もう少し詳しく(技術編)

Foundry では Project ごとに以下をコード/設定で固定できる:

  • 利用許可モデル(model allowlist)
  • リージョン(実行場所)
  • ログ保持期間
  • Content Safety ポリシー
  • 評価(Evaluation)の必須化

これにより「業務 A 用 Project」「業務 D 用 Project」のように 業務単位で隔離されたエージェント環境 を作れる。Microsoft 365 Copilot 側は Sensitivity Label と DLP で連動。

効果と限界

効果: 「どのモデルで何をして良いか」の判断時間がほぼゼロになり、現場が AI に手を出しやすくなる。監査・重要案件対応時にも「ガイドラインどおり運用していた」説明がしやすい。

限界:

  • ルーティング表はメンテが必要。四半期に1回は更新(新モデル追加・規制改正)
  • 分類が粗すぎると形骸化、細かすぎると現場が読まない。8〜12 業務 × 4 分類が現実解
  • 「Restricted は AI 禁止」を守らせる仕組み(DLP / Sensitivity Label)を併用しないと運用が崩れる

応用・派生

  • の取り扱いルーティング(PII の有無で別軸を追加)
  • クライアント別の取り扱いポリシー(一部クライアントは AI 利用不可の契約あり)
  • 海外事務所がある場合のリージョン選定 / 個情法の越境ルール)
タグ: #microsoft #azure #claude #foundry #governance #gpt
tips_and_updates Autaisからのひとこと

|

mailAI活用について相談する
arrow_backノウハウ一覧へ Autais

5つのご相談入口

目的に合った入口からお気軽にどうぞ。すべてカジュアル相談OKです。