AUTAIS / FUND MANAGEMENT

ファンド管理の全体像

誰が資金を出し、誰が判断し、何を記録して伝えるのか。関係者と業務のつながりから、ファンド運営を読み解きます。

確認済みの範囲と今後の対応

2026年9月11日までの実装・検証記録に基づく要約です。9月9日の配備記録と、その後の隔離環境での追加検証を区別しています。共通の権限・承認・記録を使い、コア業務とファンド業務をつなぐ整備を進めています。

  • NAVと共通承認

    の承認申請、2段階承認、差戻し・再申請をローカル環境で確認し、実装を配備済みです。報酬免除・清算・残高照合の共通承認への統合、配備先での業務E2Eは後続です。

  • アイオンと人の実行記録

    テナントごとの標準AIユーザーを実行主体とし、人の依頼者を別に記録します。定期実行の設定者と、その都度の依頼者も区別します。対象経路では適用したSKILL・ルールの版や評価結果、ステップ結果・使用量を保存します。

  • 安全なAI利用の確認範囲

    通常会話・翻訳・メンション・メール等で、契約確認記録・用途・分類・現在の接続先を送信条件へ結び付けています。対象経路では回答・実行記録・必須監査の保存や権限失効、確認票による再送拒否を隔離環境で検証しました。全AI経路への適用、実業務全体の結果照合と復旧は継続中で、追加実装の配備は未確認です。金額は業務の計算処理で確定し、AIの回答をそのまま確定値にしない方針です。

共通監査は署名・連続性・長期保存を改善し、企業認証はOIDCとの限定検証を進めました。詳しくは導入基準への対応状況をご覧ください。配備済み・画面表示・コード確認・業務の操作検証は別の状態です。画面例やログの存在だけで、全業務の完成や安全性を保証するものではありません。

このガイドの読み順
  1. 関係者と資金・情報の流れ
  2. 設立から終了までの流れ
  3. 運営を支える継続業務
  4. 担当ごとの役割と受け渡し
  5. 頻度と発生条件で整理する
  6. 具体例:キャピタルコール
  7. Autaisが支える業務
  8. 目的に合う詳細ページへ

01 / 関係をつかむ

関係者と資金・情報の流れ

LPは出資者、ファンドは資金をまとめて投資する器、・GPは投資判断と運営を担う主体です。まず「資金の持ち主」と「業務の担当」を分けて読みます。

ファンド運営のビジネスモデル

誰から誰へ、何が渡るのか

金銭LP払込 →
← 分配
ファンド
金銭ファンド投資資金 →
← 配当などの回収
投資先企業
文書VC・GP払込通知・運用報告 →
← 確認・問い合わせ
LP
文書投資先企業・財務資料 →
← 支援・情報依頼
VC・GP
依頼VC・GP資料・確認依頼 →
← レビュー結果
監査・税務・法務
金銭・文書・依頼を文字で区別しています。出資は払込の約束であり、払込済みの資金とは別です。株式売却による回収では買い手からファンドへ資金が渡ります。この図は主要な交換を簡略化しており、全取引を表すものではありません。

標準の説明はGPによる自主管理を前提とし、ファンドアドミを必須主体にしません。委託する場合の責任分担はファンドアドミ(委託時)で説明します。

02 / 時間の流れをつかむ

設立から終了までの流れ

前の工程の成果物が、次の判断の材料になります。募集と投資が並行するなど、実際には工程が重なることもあります。

  1. 設計する

    投資方針、体制、契約条件を整理する。

  2. 資本を集める

    LPとの対話、審査、加入手続きを経て出資約束を記録する。

  3. 投資する

    案件調査と投資判断を経て、契約・資金決済を進める。

  4. 投資先を支える

    と事業の変化を把握し、支援や追加投資を検討する。

  5. 回収・分配する

    回収額と契約条件を確認し、分配へつなぐ。

  6. 終了する

    残る資産・債務、最終報告、記録の保存を確認して終了手続きを進める。具体的な条件は契約や適用制度に応じて確認します。

03 / 期間を通じて支える

運営を支える継続業務

投資の実行だけで運営は完結しません。次の仕事は複数の工程を横断して続きます。

04 / 自分の担当を見つける

担当ごとの役割と受け渡し

同じ業務でも、作る人・確認する人・承認する人・受け取る人は異なります。小規模な組織で兼務する場合も、確認と承認の責任を区別します。

  • 投資チーム

    案件・投資先の情報と判断根拠を運営担当へ渡す。情報をそろえることで投資後も判断の経緯を追いやすくなります。

  • ファンド運営・経理

    通知、入出金、会計、締めをつなぐ。差異と未処理が分かれば、確認の手戻りを減らす助けになります。

  • IR・LPリレーション

    LPへの説明と回答を取りまとめる。送付した資料と回答の履歴が次の対話を支えます。

  • LP

    通知を検証し、払込や内部報告へ進める。自分に必要な資料と期限を見渡せることが利点です。

  • 投資先企業

    財務・KPIを提出し、支援を相談する。依頼の重複と提出先の迷いを減らすことが目標です。

  • 監査・税務・法務

    資料を検証し、論点を返す。数値から根拠資料にたどれると確認を進めやすくなります。

05 / いつ動くかを知る

頻度と発生条件で整理する

頻度は業務を探すための別の索引です。下記は整理の例であり、全ファンド共通の実施義務や期限ではありません。契約・社内規程・報告先に合わせて予定を定めます。

06 / 一つの業務を追ってみる

具体例:キャピタルコール

キャピタルコールは、出資約束に基づいてLPへ払込を求める業務です。「通知を送った」と「入金を確認した」を分けると、担当間の受け渡しが明確になります。

通知から入金照合まで、何を引き渡すか

  1. GP:計算・承認・通知

    必要資金と契約条件を確認し、LP別金額、期限、振込先を通知する。

    引渡し → 承認済みの払込通知

    キャピタルコール計算・承認・発行
  2. LP:検証・承認・払込

    通知と契約・内部記録を照合し、所定の承認を経て支払う。不明点はGPへ確認する。

    引渡し → 支払情報・問い合わせ

    LPによるキャピタルコール検証・承認・支払
  3. GP:入金照合・差異対応

    銀行明細とLP別請求を照合する。未入金や金額差は担当者と対応状況を記録する。

    引渡し → 照合済み記録・未解決事項

    キャピタルコール入金照合・例外処理
通知済み、LP支払済み、銀行着金済み、照合済みは別の状態です。差異があるときは前工程へ確認を戻します。計算方法や通知期限は各契約によります。

キャピタルコール業務の全体像を読む

通知内容の参考:ILPA Capital Call & Distribution Template。取引の内訳を明確に伝えるための業界テンプレートです。任意の参考資料であり、個別契約の確認を代替しません。

07 / 業務とシステムを結ぶ

Autaisが支える業務

Autaisは、関係者・文書・数値・承認履歴を同じ業務に結びつける構想です。探している画面があることと、その業務を最後まで実行できることは分けて確認します。

  • 情報をそろえる

    ファンド、LP、投資先、契約、文書を関連づける。

  • 処理を進める

    依頼、回答、確認、承認、通知の状態を追う。

  • 結果を確かめる

    計算・照合・締めと根拠を結びつける。

機能から探す。個別ページの企画・調査中表示を確認し、利用できる範囲は導入時に確認してください。

画面を確認する前に

画面紹介には、対象業務、入力、確認する値、次の操作を添えます。未確認の画面を実画面として掲載しません。スクリーンショットの整備は後続の執筆工程で行います。

08 / 必要な説明へ進む

目的に合う詳細ページへ

初めてなら業務から、操作を調べるなら機能や画面から。左のページメニューでは全ページを一覧でき、キーワード検索も使えます。

困りごとが出発点なら

業務課題から探すから、情報分散、承認待ち、計算差異、未入金などに関係する業務を探せます。

よくある質問

ファンドアドミがいなくても読めますか?

はい。基本の業務説明はGPの自主管理を前提にしています。委託する場合だけ、ファンドアドミとの分担を追加します。

掲載された機能はすべて使えますか?

いいえ。現行機能と検討中の機能構想を含みます。対象業務の操作・権限・外部連携まで、個別に提供範囲を確認してください。

最初から全部読む必要がありますか?

ありません。この入門で全体像をつかんだ後、担当する業務や困りごとから個別ページへ進めます。詳細本文は順次整備中です。

投資チームと運営担当のどちらが対象ですか?

両方を対象にし、役割を分けて説明します。投資チームは判断根拠、運営担当は資金・会計・通知の確定と受け渡しを中心に読めます。

LP側の業務も分かりますか?

LPによる通知の検証、承認、支払、分配の確認などを、GP側とは別の担当業務として案内しています。

日次・月次の分類は実施義務ですか?

いいえ。業務を見つけるための整理です。実際の実施時期は契約、制度、報告先、社内規程に合わせて決めます。

会計ソフトの代わりになりますか?

一律に置き換える前提ではありません。業務記録、計算、仕訳、照合について、既存会計ソフトとの役割分担と連携可否を確認します。

既存のExcelは移行できますか?

列やID、履歴、重複を確認して対象と変換方法を決めます。そのまま取り込めることを約束するものではありません。

掲載画面は実際の製品画面ですか?

この入門の関係図は業務の説明図です。製品画面ではありません。実画面は公開可能なデータと現行の提供状況を確認したうえで追加します。

一部の業務から導入できますか?

優先業務を定め、前後の受け渡しと既存の分担を確認する進め方を想定しています。具体的な導入単位と提供範囲は個別に確認します。