業務
四半期締め
四半期締めは、取引・評価・費用・配賦・照合を期間内に確定し、監査可能な証跡をそろえてLP報告へ渡す統制業務です。チェックリストを完了にするだけでは締め完了とは扱いません。
業務の目的
- 開始は四半期末の締めカレンダーと入力期限の到来です。
- 完了は必要な取引・残高・評価・配賦・レビュー・承認・期間ロックがそろった状態です。
関係者
- GPの運営・経理が全体の日程と残課題を管理し、投資・評価担当が評価根拠、IRがLP別の報告要件を確認します。承認者と例外の責任者を先に定めます。
- ファンドアドミは委託時だけ合意した作業を担当し、GPのレビュー・承認・差戻し責任を残します。税務・監査への照会は、必要な論点と期限を分けて依頼します。
業務の流れ
- 開始前:対象ファンド、会計期間、評価基準日、入力期限、報告期限をそろえます。毎月の残高照合を引き継ぎ、四半期の評価・費用配賦・LP資本勘定を追加確認します。
- 締め前:未計上取引、未照合残高、未承認仕訳、未確定評価を一覧にし、担当・期限・根拠を添えます。未解決を空欄やゼロに置き換えません。
- 承認:差異と例外を解消するか、許容する範囲と承認理由を記録します。会計期間の状態、NAVの承認状態、報告書の版はそれぞれ確認します。
- 報告へ引渡し:残高・評価・配賦の使用版、基準日、確認者、残る注意事項を報告担当へ渡します。期間ロックだけでLP向け資料の配信まで完了したとは扱いません。
よくある課題
- 遅延入力、未照合、評価未確定、費用配賦差異、再計算、承認待ち、ロック後の訂正を例外として管理します。
- 締めの進捗率だけで全成果物の正確性や監査受入を保証しません。
対応する機能
- ファンド会計タブではイベントと科目のマッピング、生成仕訳、承認待ちを確認します。NAV記録の承認やLP報告の根拠確認は、それぞれの機能として扱います。
- 共通会計には決算期間・タスク・照合・期間ロック・再開の画面と処理があります。ただし、ファンド単位の評価・NAV・LP報告を一括確定する統合フローとは確認できていません。対象範囲、工程間の依存関係、外部監査受入は導入時に確認します。
関連ページ
- 月次処理・評価・照合から四半期締め、LPレポート、年次監査・税務へ進みます。
- 導入時は締めカレンダー、owner、cut-off、職務分離、期間ロック、reopen権限、再配信と監査証跡を確認します。
よくある質問
チェックリストが100%なら締め完了ですか?
いいえ。残高・評価・照合・承認・証跡・外部受入などの完了条件を確認します。
ロック後に間違いが見つかったら?
reopen権限、訂正理由、影響範囲、再承認、報告再発行を決めて履歴を残します。
ファンドアドミへ任せれば承認は不要ですか?
不要にはなりません。委託先の成果物をGPがレビュー・承認し、差異や未解決を受け入れる責任を残します。
会計期間をロックすればNAVとLP報告も確定しますか?
同じ操作とは扱いません。対象ファンドと期間を確認したうえで、NAVの承認状態、報告書の版、根拠確認と配信対象を別々に点検します。共通会計のロックが全関連データの変更を止めることや、LP配信まで完了させることは未確認です。
参考資料・確認範囲
本文確認日:2026-09-06。一般的な業務整理とコード照合に基づく説明です。個別契約・法務・会計判断や、利用環境での操作確認を代替しません。
- Invest Europe Professional Standards Handbook
財務諸表、監査、LP報告など運用工程の参照資料。
- ILPA Templates Hub
2026年9月7日確認。Reporting・Performanceのテンプレートは通常の四半期報告を補完する位置づけです。会計締めの完了証明や日本の全ファンドに共通する義務ではありません。